Bluevision Mail No.4 (2017/09/01)

先月の8月は今までになく新しいビジネスチャンスとテクノロジーに出会えたことで個人的に大変充実した月になりました。

まず新しいビジネスチャンスですが、あるアメリカでの複数のベンチャー企業(その業界では大きな会社)を訪問、お話させて頂く機会があり、アメリカでの起業家がどういうマインド、経営をやっているのかを知るいい機会でした。

私が感じた起業家の共通点は
1) リーダとして高いモチベーションがあるということ
リーダとして魅力があり、これをやるんだという強い信念を持っています。またチームメンバーとフレンドリーであり、メンバーのよく話を聞いていると思います。またおしゃれなオフィスやアートが飾られていたり、働きたくなる仕事環境が整っていました。
2) 新しいことにチャレンジしたりや多様性を取り入れるオープンマインドをもっていること
自分達が会社、ビジネスを立ち上げ成功してきた自信でしょうか、常にオープンマインドで新しいことにどんどんチャレンジしていく精神とそのビジネスマーケットの文化や規制等に柔軟に対応しようとしていると思います。ただ逆に日本人からは楽観的でリスキーな感じを受けますが、失敗することからも学ぶことが多いでしょう。
3) 決断が早いこと
とにかく決断が早いです。判断するための情報収集の選別がうまく、自分のの頭で整理して過去の経験より判断しているようでした。

また最近ニュース等でもたくさんリリースされていますが、ビジネスに活用するブロックチェーンの勉強やMeetupなどに参加しています。将来の新しいテクノロジーとしていろいろな業界にインパクトのあるテクノロジーだと考えています。ニューヨークでも仮想通貨のベースとなるブロックチェーンだけではなく、銀行業務、保険などのFINTECHに活用される分野での応用に期待されていますし、会計監査やコンサルティング業界にも大きなインパクトがあるようです。

今月のITトレンドはブロックチェーン関連が多くなったかもしれません。

それでは今月も宜しくお願い致します。

グローバルコンサルティング&ITトレンド

グローバル(特にアメリカ)で起こっているコンサルティングとIT業界のトレンド情報をまとめました。

Hitachi Consulting

Websiteが新しくなりました。グローバルコンサルティングファームとしてデジタルトランスフォーメーションやソーシャルイノベーションをベースにしたお客様の価値あるソリューションや提案内容がShowcaseとしてたくさん詰め込まれているので、HCCがどういう方向を目指しているのかが分かりやすくなっています。
デザインもかっこよくなっているので、一度ぜひご覧下さい。

IBM

EverledgerはIBMと緊密に開発を進めており、IBMのブログでは、ダイヤモンドの規制や鑑定書をチェックするために、IBMの人工知能として知られるWatson(IBMによると「自然言語処理と機械学習を使用して、大量の非構造化データから洞察を明らかにするテクノロジー・プラットフォーム」)をブロックチェーンに適用する事例が紹介されています。
また別の記事ではIBMにすでにブロックチェーンのコンサルタントが1600人(!?)もいるらしいです。

Accenture

Appleと法人提携  iOSのためのビジネスソリューション の開発で協力
すでにAppleはIBM、SAPなどエンタープライズのエキスパートとして業務提携しています。グローバルではAndroidのシェアが7割を超えている中でどこまで健闘するのでしょうか。

Deloitte

少し古いですが、ブロックチェーンテクノロジーに会計・監査業務にどうインパクトがあるかのレポートです。
Triple Entry Accounting:   三式簿記
(Double-entry + Cryptography) 複式簿記+暗号化のことで、複式簿記に加えて、取引が発生する度にタイムスタンプつきでブロックチェーンに記録する方法で今回初めて知りました。これで管理すれば、不正は不可能になり、リアルタイムの財務諸表が見れたり、監査する作業とコストが大幅に削減できるようになります。

Oracle

OracleもHyperledger Projectに参加。 OracleのSaaS Applicationにブロックチェーンサービスを提供することを期待しているようです。

 

グローバルプロジェクトの現場より

海外でのグローバルプロジェクトで日系企業でよく発生する課題についてお話したいと思います。

私も過去に日本だけではなく、アジア(中国、タイ)、アメリカ、メキシコ、ブラジルで複数のERPの導入プロジェクトを経験してきましたが、よく起こるプロジェクト課題には共通点があります。

プロジェクトの品質

日系企業の海外プロジェクトは、日本並みの品質、納期を求められることが多いですが、プロジェクトの品質に関して日本人と海外プロジェクトマネージャーやコンサルタントとギャップが発生することが多く、プロジェクトの大きな課題にまで発展し、プロジェクト遅延に影響することがあります。

まずはクライアント含めた現地プロジェクトメンバーでプロジェクトの品質方針や成果物サンプルのレビューなど予め理解、合意しておく必要があります。但し、基本的に成果物などのドキュメントに関しては英語で作成することになりますので、クライアント側もレビューする時間を確保しておく必要があります。

プロジェクト管理方法

海外のプロジェクト管理で重要なのは複数言語でのコミュニケーションです。
海外プロジェクトの規模や状況によっても異なりますが、現地の商習慣、ユーザ要件に対応するため、現地のプロジェクトマネージャーをアサインする場合が多くあります。英語圏の場合は、プロジェクト管理は英語になりますし、英語圏以外の場合、基本プロジェクト管理メンバーとは英語、現地クライアントとは現地語とマルチリンガルでプロジェクトを管理することになります。

そのような場合、プロジェクトの進捗や課題の管理、プロジェクトのスコープ管理、その他変更管理等でコミュニケーションミスから大きな課題になることも多々あります。クライアント含めたプロジェクト管理メンバーで事前にプロジェクト管理方法を合意、承認しておく必要があります。またクライアント側の管理者も随時蜜にプロジェクトマネージャーとコミュニケーションしながらプロジェクトを遂行する必要があります。

コンサルタントとの関係

私が経験した特に北米、南米での海外プロジェクトでは、契約するコンサルタントとの関係が仕事を依頼している下請け感覚ではなく、プロフェッショナルとしての対等なパートナーとして関係を構築すべきです。
問題の責任の所在はともかく、下請け感覚で上から「なんとかしろ」という要求を突きつけても海外ではパートナーとしてのリスペクトがなければ、お互いの不信感が生まれ、課題は大きくなるばかりです。事前のコミュニケーションと同じ目的を持ったプロジェクトメンバーとして建設的な議論ができる関係を保つことが重要です。

海外のプロジェクトは何が起きるかわかりません。私も以前タイのプロジェクト中にクーデターが起こったり、ブラジルでは大統領罷免のデモ行進やメキシコでは稼動直前に主担当者が辞めてしまうこともありました。そういう環境でも仕事が楽しめるようになれば、世界中どこででも仕事ができると思います。

グローバル&ローカルニュース

今月のグローバル&ローカルニュースは、ブロックチェーン関連のトピックになってしまいました。

Decentralized Energy Market on Ethereum

ブロックチェーンのイーサリアムを使った分散化電力マーケットミートアップ@Wall St, New York

NYで電力エネルギーのP2P取引をブロックチェーンのEthereumで行っているベンチャー企業:Grid+のイベントに行ってきました。
会社紹介から彼らが目指しているブロックチェーンを利用したコミュニティ間でのP2P取引のプロジェクトについての説明があり、キャンセル待ちや立ち見が出るほどの大盛況でした。

彼らのホワイトペーパーがサイトからダウンロードできるので、またまとめたいと思います。

エナリス:一般家庭もブロックチェーンで電力を自由に売買できる実証実験を開始

上記のGrid+と同じような電力エネルギーのP2P取引の実証実験を日本の福島でも行うようです。

NTTデータら14社ブロックチェーン活用の貿易業務に関するコンソーシアム

日本でもNTTデータが中心に貿易業務に関わる銀行、保険、物流会社とブロックチェーン技術を活用した貿易業務に関するコンソーシアムが立ち上がりました。 貿易関係者における事務の手続き効率化および利便性向上を目指し、POCを実施するということです。

アメリカでも最近同じようなサプライチェーンに関わるブロックチェーンスタートアップが増えてきています。

ニューヨーク情報

先月は8月で夏休みということもあり、ニューヨークから少し郊外のTanglewoodの音楽祭とテニスのUS Openを紹介したいと思います。

Tanglewood(タングルウッド)

Tanglewood(タングルウッド)はマサチューセッツ州レノックスにある1937年から毎年夏の期間にボストン交響楽団など世界的な音楽家が集まってコンサートをする音楽祭です。小澤征爾が音楽監督を勤めたことがあり、小澤征爾ホールがあるのも有名です。

ニューヨーク市から車で北に約3時間弱ののどかな田舎町ですが、夏の期間は音楽好きの観光客でいっぱいになります。
私たち家族が行ったのは、 Andris Nelsonsが指揮するボストン交響楽団でメインホール外の芝生席でした。演奏が始まる1時間ほど前からそれぞれランチを持ち寄ったり、ワインを飲みながらピクニック気分で音楽を楽しめます。演奏中は皆さんいい心地で寝てましたが。。


夏の間にニューヨーク行く機会があれば、ぜひ郊外に足を延ばしてみてはいかがでしょうか。

US Open Tennis

あとニューヨークの夏の最後のスポーツイベントは、US Open Tennisです。

ニューヨーク市クイーンズのフラッシング・メドウ・パークにあり、メジャーの4代大会で世界中から一流プレーヤーが集まり、観光客も大勢やってきます。そんな開催場所が、家から車で10分ぐらいのところにあり、毎年開催前日の土曜日はファミリーデーということで家族連れも楽しめるイベントがあります。

今年は錦織選手やジョコビッチ、マレー選手もケガのために不参加なので少し盛り上がりに欠けますが、ファミリーイベントにはナダル、フェデラー選手が参加して盛り上げていました。まだUS Open Tennisは開催中ですが、今年は誰が優勝するのでしょうか?

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“Bluevison”とは。ブルーの信頼、誠実というイメージカラーとGlobe(地球)もイメージする”Blue”と先見、未来像、夢を意味する自分の好きな言葉の”Vision”を組み合わせた”Bluevision”(地球、グローバルな視点で未来を先見する)という意味です。
Bluevisionのサイトも構築してコンテンツも徐々にBlogとして更新していきますので、引き続き宜しくお願い致します。

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