Bluevision Mail No.5 (2017/10/01)

この9月はできるだけ時間を作って、積極的にNY近郊でのビジネスイベント等に出席して現在のテクノロジーの状況と業界内を詳しく勉強するための1か月となりました。

下記が8月末から10月初めの約1か月強に掛けて私が参加した、また参加する予定のビジネスイベントです。

8/30(水) Decentralized Energy Markets on Ethereum@NY
イーサリアムを利用した分散型エネルギーマーケット
電力のP2Pマーケットを促進しているGrid+(Gridplus)の開発者によるプロジェクト説明と事例紹介
9/14(木) State of Blockchain 2017: Smartnetworks & the Blockchain Economy by Melanie Swan@Brooklyn
ブロックチェーンが影響するエコノミーについて
Blockchain: Blueprint for a new economyの著者であるThe New School for Social ResearchのMelanie Swanの講演
9/19(火) Energy Marketing Conference@NY アメリカ電力小売業者のカンファレンス
別途ブログでも記載しましたが、アメリカの電力小売業関連会社が集まるカンファレンス。
10/4(水) Asset Tokenization with ABC & Balanc3@NY
資産のトークン化の基本とBalanc3(ブロックチェーンを使用した会計システム)
10/5(木) Blockchain Technology and the Art Market@NY
ブロックチェーンのテクノロジーをアートマーケットにどう活用するかのMeetup by Artsy

特に今週行われるBalanc3はブロックチェーンを利用したThe Third Entry(三式簿記)と呼ばれる方法での新しい会計システムなので、今まで経理システム等に携わってきた経験から大変興味があるところです。また別途Blogにまとめて記載したいと考えています。

それでは今月も宜しくお願い致します。

グローバルコンサルティング&ITトレンド

IBM

日本IBMがいよいよブロックチェーンプラットフォームを10月から提供することになりました。IBMが主導しているHyperledger Fabric 1.0をベースにしたブロックチェーンの開発を構築するためのプラットフォーマットですが、続々といろいろな業種がブロックチェーンの実証実験を行う計画をしているようです。

Microsoft

マイクロソフトもエンタープライズ向けにブロックチェーンのプラットフォームを構築するためのオープンシステムCoco Frameworkを提供することを発表。マイクロソフトも積極的にブロックチェーンのエンタープライズ活用に向けてサービスを提供しています。

日本語サイト:https://blogs.technet.microsoft.com/mssvrpmj/2017/09/25/announcing-microsoft-s-coco-framework-for-enterprise-blockchain-networks/

Hitachi Vantara

ストレージやクラウドサービスを提供していたHitachi Data Systemと以前買収したデータ分析会社であるPentahoが1つになり、OT(Operational Technology)とITサービスを提供する会社になりました。Hitachi Consultingはどこに行くのだろうか?

日本語ニュース:https://www.businessinsider.jp/post-105193

Cap Gemini

発電所のデジタル化により、運用コストを27%削減し、2025年までに発電による世界の炭素排出量を5%削減している研究結果を発表しました。この研究では、電力会社が石炭やガス燃料発電の大幅なデジタル強化に投資して生産効率を高め、発電コストを削減していることが明らかになりました。電力会社自身もデジタル化によって炭素排出量を削減しています。

Oracle

今後のグローバルERPプロジェクトのお手本になるかもしれないリコーのグローバル展開の考え方。Tier2の会社にはCloudベースのアプリケーションで安価に短期導入していくことでグローバルレベルでコンプライアンスやセキュリティを確保し、導入コスト、運用コストを削減していく方法。
https://japan.zdnet.com/article/35107352/
https://japan.zdnet.com/article/35107794/

SAP Japan

SAP S/4 HANA Cloudのわかりやすい概要説明。Oracle ERP CloudのWorkshopは受講しましたが、今後機会があれば、SAP S/4HANAのトレーニングも受けてみたいです。

 

グローバルプロジェクトの現場より

日本発のグローバルプロジェクトにおいてもっとも重要事項はコミュニケーションです。どのようにプロジェクトメンバーとコミュニケーションしながら、実際のプロジェクトを管理していくかがプロジェクトを成功に導く上でのカギとなります。一緒にプロジェクトで働いたメンバーは、アメリカ人はもちろんのことインド人やメキシコ、ブラジルで仕事をしてきましたので、日本人の観点からグローバルプロジェクトでどうコミュニケーションするべきかをお話したいと思います。

グローバルプロジェクトメンバー

日系企業の海外で行うプロジェクトには、現地のローカルメンバーだけでなく、日本から参加されるプロジェクトメンバーや開発者のインド人等も含めて複数の文化、言語のメンバーが参加することになります。例えば、日系企業のブラジルでのプロジェクトの場合は、プロジェクト拠点がブラジルで日本から出張で来られた日本人プロジェクト管理者、プロジェクトを主導するアメリカ人、ローカルのブラジル人コンサルタントの3ヵ国のメンバーが集まってプロジェクトを開始しました。また別の日本とアメリカ両方でのプロジェクトには日本人、現地アメリカ人、オフショアのインド人が参加したプロジェクトになりました。

プロジェクト言語

プロジェクトロケーションにもよりますが、欧米でのグローバルプロジェクトを行う場合は、基本プロジェクトのコミュニケーション言語は英語となります。会議でのコミュニケーション、プロジェクト管理、作成される成果物は全て全員の共通言語である英語になります。
まずは、プロジェクトメンバー含め、ステアリングコミッティメンバーにも共通言語は英語であること、またプロジェクト開始時のコミュニケーション計画にてプロジェクトのコミュニケーション方法を定義し、全員に認識させる必要があります。

プロジェクトでのコミュニケーション

グローバルプロジェクトの場合、言語は英語になりますが、プロジェクト内でのコミュニケーションは言語だけでなく、異文化の中でどのようにプロジェクトメンバーが理解できるかにも気を付ける必要があります。例えば、英語でのミーティングでは、必ず会議の目的とゴールを示し、最後に決まった内容をまとめる、またミーティング内容はなるべく議事録として参加者に共有しておく、プロジェクト管理資料も基本分かりやすく簡素化して書きますが、一部課題など詳細に記載しておく、詳細なプロジェクトスケジュールも管理メンバーで共有し、誰でも随時確認できるようにしておくなど。

また多国籍になればなるほど異文化のコミュニケーション方法にも配慮をする必要があります。特に各国ごとのローコンテクスト(直接的)/ハイコンテクスト(間接的)の違いを見てみるとアメリカと日本は両極端にあり、日本人プロジェクト管理者はなるべくアメリカ人メンバーには英語での発言や文章においてローコンテクストに直接的に伝えなければなりません。

The Culture Map(異文化理解力) – Erin Meyer 図1-1

プロジェクトにおいて重要なのは、お互いの文化や仕事の価値観を学ぶ機会を作ることでプロジェクトチームがお互いに信頼し、尊重する関係を築くことが必要です。またコミュニケーションを通してプロジェクトチーム一丸となってプロジェクトのゴール目指さなければならないことが重要です。

グローバル&ローカルニュース

今月のグローバル&ローカルニュースは、先日NYで行われましたEnergy Marketing Conferenceとグローバルに実証が増えているエネルギーのP2P取引についてです。

Energy Marketing Conference @NY on Sep 19th, 2017

先週のBlogでもレポートしましたが、アメリカの電力小売業者のカンファレンスに参加してきました。日本は去年電力小売りの自由化になりましたが、ここアメリカではすでに10年以上の実績があります。日本での電力小売業者にとって将来に起こりうるであろう課題や最新のテクノロジーを知る上でも大変貴重なミーティングでした。

またアメリカでのカンファレンスは常に会場でネットワーク(人脈)作りできる機会がスケジュール内でセッティングされ、気軽に食事を取りながら参加者の方々とコミュニケーションを取ることができます。会場に参加していたオランダの会社やNYのIT会社も電力自由化された日本市場に大変興味を持っており、今後のビジネスが非常に楽しみです。

電力会社が中抜きされる時代がやってくる

日経エネルギーの連載コラムから興味深いエネルギー関係の記事がありましたので、ご紹介します。紹介されている事例は、UKのGood Energyという電力小売業者が、Open UlitityというソフトウェアベンチャーのP2Pプラットフォームを電力供給に応用し、需要者が再生エネルギーなどの発電所から電力を購入できるようになったということ。またNYのブルックリンでのP2P取引の実証実験を行っているという事例が紹介され、今後電力会社中心に需要者への電力供給を行っていたが、今後は分散電源を所有する消費者間で直接P2Pの取引されることが多くなるでしょう。
http://techon.nikkeibp.co.jp/atcl/feature/15/031400075/092100006/

ニューヨーク情報

アメリカと言えば、メジャーリーグをはじめとするプロスポーツ観戦も観光の大きな1つです。9月から10月に掛けてニューヨークではいろいろなスポーツのシーズンが始まり、観戦することができますので、ご紹介したいと思います。

メジャーリーグ(MLB)

ご存知のようにニューヨークには、Bronxが本拠地のNew York YankeesとQueensが本拠地のNew York Metsのメジャー球団が2つあります。私はQueens住民として地元New York Metsを応援していますが、やはり日本から来る観光客の方には田中将大投手もいますし、断然New York Yankeesの方が好きな方が多いかもしれません。
先日もYankeesの試合に日本からのお客様と一緒に観戦してきました。そろそろシーズンも佳境に入り、Yankeesはワイルドカードを獲得してプレーオフには出れるので、ぜひワールドチャンピオン目指して頑張ってほしいです。

アメリカンフットボール(NFL)

アメリカ人の1番人気のスポーツはなんといってもアメリカンフットボールです。私も大学時代に観戦したことがありますが、まだよくルールを知らず、アメリカ人が盛り上がっているアメフトの話題についていけません。。
9月にレギュラーシーズンが始まり、各チームが17週で16試合を戦い、2月上旬のスーパーボールまで優勝を争います。ニューヨークには、New York Giants、New York Jetsの2球団ありますが、チケットが高く入手困難なため、まだ観戦したことがありません。ぜひ1度機会があれば観戦してみたいです。

バスケットボール(MBA)

ニューヨークにはバスケットボール球団も2つあります。マディソンスクエアガーデンを本拠地とするNew York Nicksとブルックリンのバークレーセンターを本拠地とするBrooklyn Netsです。2年前のシーズンに一度マディソンスクエアガーデンにNicksとLos Angeles Lakersの試合を観戦しました。当時はLakersのKobe Briantのラストシーズンで、スタジアムはバスケットボールコートが近く、選手のスピード感で迫力がありました。

あと前回ご紹介した8月後半からのUS Openもニューヨークですし、アイスホッケーのNHLもニューヨークには、New York RangersとNew York Islandersがあります。最近では、ニューヨークのメジャーリーグサッカー(MLS)のチームであるNew York City FCとNew York Red Bullsも非常に人気が出てきています。

ニューヨークにはたくさんプロスポーツチームがあるので、一年を通してスポーツ観戦ができます。ぜひNY観光の1つに観戦してみて下さい。

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“Bluevison”とは。ブルーの信頼、誠実というイメージカラーとGlobe(地球)もイメージする”Blue”と先見、未来像、夢を意味する自分の好きな言葉の”Vision”を組み合わせた”Bluevision”(地球、グローバルな視点で未来を先見する)という意味です。
Bluevisionのサイトも構築してコンテンツも徐々にBlogとして更新していきますので、引き続き宜しくお願い致します。

メールでご紹介している情報に関してのトラブル等について当方では一切責任を負いかねます。ご自身の責任でご判断下さい。

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