Bluevision Mail No.9 (2/1/2018)

Bluevision Mail No.9 (2/1/2018)



今年2018年が明けたかと思いきやすでに早1か月が経ってしまいました。
最近毎月のようにアメリカ国内の出張に行っておりますが、今月はテキサス州のダラスとサンアントニオに行ってきました。

出張の主な目的は、アメリカのエネルギー業界における現状と今後のトレンドをリサーチするため、サンアントニオで開催されたDistribution Techに参加することです。

Distiribution Techは、エネルギーの送配電に関連する電力会社やエネルギー業者、Oracleなどのソフトウェア会社、HitachiやSemenseのスマートシティやエネルギーグリッドのコンサルティング会社、エネルギーの消費量や金額をパーソナライズして表示されるCloudベースのサービス会社等、77の国から13000人以上の来場、520以上の出展があり、大いに会場は賑わっていました。
私が感じたこのエネルギー業界イベントのキーワードは以下の通りです。

  • Internet of Things エネルギー関連のIoTプラットフォーム
  • Smart City ITを使ったスマートシティでのエネルギー効率化
  • Energy Grid and Microgrid スマートメーターなどで地域の電力供給をコントロール
  • Energy Data Analytics エネルギー消費量や金額の分析やパーソナライズの可視化
  • Asset Management VRやITで資産管理やメンテナンス

アメリカで最先端のエネルギー関連サービスを日本市場への参入のお手伝いや逆にこういったアメリカ企業を日本市場参入するサポートも含めて引き続きご支援したいと考えています。

それでは今月も宜しくお願い致します。

グローバルコンサルティング&ITトレンド

Deloitte

サンアントニオで開催されたDistiribution TechにもDeloitteやAccencure、EYなどのコンサルティングファームが出展していました。やはりエネルギー業界の専門コンサルティングチームだけあってUtilityのデジタル化やとテクノロジーを使ったトランスフォームなどいろいろと興味深い出展やセミナーをされていました。

2018 Energy and Resources Industry Outlooks

電力、ユーティリティ業界では規制緩和が拡大するのと同時に電気自動車などの新たな需要が見込まれることと同時に再生可能エネルギーの選択肢も必要とされてきています。

The promise of digitalization is becoming a reality as improvements in the cost of sensors and digital communications, the performance of analytical software and its ability to make sense of big data, and the advances in areas such as artificial intelligence, machine learning, predictive algorithms, robotics, and drones look set to allow the energy business to both improve the performance of its existing assets and to design new assets in a different, more connected way.

デジタル化の方向性は、センサーやデジタル通信のコスト、分析ソフトウェアの性能とビックデータを理解する能力、特に人工知能、機械学習、予測アルゴリズム、ロボティクス、ドローンなどの分野での進歩により現実的になりつつあります。それらは、エネルギー事業が既存の資産のパフォーマンスを向上させ、新しい資産を異なる、よりつながった方法で可能になるように設計されています。

もし電力、ユーティリティ業界のトレンドの詳細な情報が必要であれば、ここからダウンロードして下さい。

KPMG

昨年末に非常に高騰し盛り上がっていた仮想通貨ですが、企業会計基準委員会(ASBJ)より仮想通貨の会計処理や開示方法などが公表されています。まだ企業が仮想通貨を購入したり、売買している実績は少ないと思いますが、今後続々とこのような仮想通貨に関する法律が施行されることになると思います。

ASBJ、実務対応報告公開草案第53号「資金決済法における仮想通貨の会計処理等に関する当面の取扱い(案)」を公表

SAP

SAPがクラウドベースのアメリカ営業支援ツールであるCallidus Cloudを買収したことをリリースしています。昔あらゆる業務アプリケーションソフトウェアがSAP、Oracle、Microsoftに買収されたように今後はクラウドベースのアプリケーションが買収されることになるのでしょうか。

日本語参考:SAP、クラウド企業Callidus Softwareを買収へ–CRMを強化

このCallidus Cloudは知りませんでしたが、日本法人もあるようですね。
http://www.calliduscloud.co.jp/

Ernst and Young

EYにいる友人から聞きましたが、面白そうなブロックチェーンの実証実験をやっているようです。ワインという商材はサプライチェーン、高級品、食材管理などいろいろな要素が組み合わさっている非金融領域ですので、このブロックチェーンの活用や経験が他にも生かされるかもしれません。

高級品の偽造品防ぐ「ワイン・ブロックチェーン」。コンサルが日本で実証実験

その他ニュース

他に気になるコンサルティング会社のニュースをPick Upしました。今年は続々とブロックチェーン関連の実証実験やサービス開始に向けて準備をしているようです。

アクセンチュア、シンガポール金融管理局およびシンガポール銀行協会、決済システムへのブロックチェーン技術適用による機能強化の可能性を検証

米IBMに買い先行 ブロックチェーンで海運大手と合弁

サプライチェーン管理にブロックチェーンを応用、NTTデータが米Skuchainと開発へ

グローバルプロジェクトの現場より

今回はグローバルプロジェクトを契約するときに使用される契約書関連についてご説明します。日系企業が海外のローカルのITまたはコンサルティング会社と契約する場合はプロセスごとに基本的には3つ行います。
1つ目がプロジェクト提案前の秘密保持契約書:Non Disclosure Agreement (NDA)、2つ目がプロジェクト提案後に契約する基本契約書:Master Service Agreement(MSA)、3つ目がプロジェクト開始前に作成する個別契約書/作業範囲記述書:Statement of Work(SOW)です。

秘密保持契約書:Non Disclosure Agreement (NDA)

NDAは通常RFI(Request for Information)やRFP(Request for Proposal)を受領する前にクライアントと契約を結びます。大きな海外のIT企業やコンサルティングファームであれば、基本テンプレートがありますので、双方の法務で確認し合意します。
クライアントはプロジェクト情報の流出を防ぐ、また提案側は最新の提案内容の情報流出を防ぐことが可能です。
ただ海外の企業とのNDAは英語になりますし、双方に問題が発生した場合に契約に用いる法律や紛争解決地(裁判・仲裁を行う国・地域)、紛争解決機関(裁判所・仲裁機関)をどこにするかと考える必要があるので注意が必要です。

基本契約書:Master Service Agreement(MSA)

プロジェクト提案を行った結果無事受注し、基本契約書を結びます。個別契約に記載される詳細な情報を除くすべての条件が記載されます。
双方に係争が発生した場合に契約に用いる共通の法律や係争解決地(裁判・仲裁を行う国・地域)、係争解決機関(裁判所・仲裁機関)をどこにするかと考える必要があるので注意が必要です。

個別契約書/作業範囲記述書:Statement of Work(SOW)

日本語では個別契約書、もしくは作業指示書とも呼ばれます。受注したプロジェクトの目的や範囲、詳細な作業内容など具体的に記載します。
特に海外企業の場合、様々な制約条件等を全て”プロジェクトの前提条件(Project Assumptions)”に記載してきますので、双方で内容に理解の乖離がないよう合意が必要です。
またグローバルプロジェクトの場合は、基本成果物は英語になりますので、日本語で必要な成果物がある場合、スケジュールとコストが増加することに注意します。

海外企業とのこれらの契約は全て英語になります。法務担当に英語でレビューして頂くか外部の専門家にお願いすることになりますので、契約内容を慎重にレビューし、内容を理解しておくことが非常に必要です。

グローバル&ローカルニュース

今月のグローバル&ローカルニュースは、トレーニングを受けたデータサイエンスツールのExploratoryとアメリカのデンバーで行われているパナソニックのスマートシティプロジェクトについてです。

Exploratory

先月もシリコンバレーでデータサイエンスツールを開発、サービスしているベンチャーのExploratoryをご紹介しましたが、今月彼らのデータサイエンスツールのトレーニングをアメリカで受講する機会がありました。
オンラインでの英語のトレーニングでしたが、受講者はアメリカ、ヨーロッパ、スペイン語圏(メキシコ?)などいろいろな地域のデータサイエンティストが受講していました。彼らはすでにSASや同じクラウドベースのTableauを利用しているようで基本的な統計学やデータ分析手法は理解しており、新しいツールであるExploratoryの特徴を検証しているようでした。
私がコンサルタントの視点でデータサイエンスツールを使って感じたのは、Exploratoryはあくまでも分析ツールであって、それをどう使いながらクライアントの利益やビジネスの効果が出るのか、どうやってデータ分析によりクライアントのビジネスを成功させるかのコンサルティングサービスやプロジェクト管理手法は必要になってきます。

Exploratoryサイトより入手

また実際のプロジェクトでは上記データ分析のプロセスに従って①データ取得(Data Access)、②データ加工(Data Wrangling)、③データ可視化(Data Visualization)、④データ分析(Machine Learning/Statistics)をクライアントと一緒にアジャイル的な手法で改善しながら、結果を得られるかが重要だと感じています。

今後は、エネルギー業界のデータ分析やセンサーやIoT関連データ分析、経営管理データ分析などデータをサイエンス化し、企業もビジネスにどう生かすかがカギになってくると思います。

パナソニックのスマートシティ「CityNow」

前回もパナソニックの電池関連のローカルニュースをご紹介しましたが、今回はパナソニックがアメリカのコロラド州デンバーで行っているSmart Cityプロジェクトの「CityNow」です。
パナソニックの米国スマートシティ計画「シティナウ」は何がスゴいのか?現地で見てきた

PESCOサイトより入手

これはパナソニックとデンバー市、デンバー国際空港や交通局、エネルギー会社などが協力し、未来都市の可能性を探るプロジェクトで、このスマートシティ計画は現時点で①スマート・リビング、②スマート・モビリティ、③スマート・ビルディング、④スマート・エネルギー、⑤スマート・ストリートの5つから構成されています。
テクノロジーを活用したエネルギーのマイクログリッドやスマートハイウェイと呼ばれる交通システムにも取り組む計画です。

Panasonic is building a ‘smart city’ in Colorado with high-tech highways, autonomous vehicles, and free WiFi

ニューヨーク情報

1月のニューヨークのアウトドアスポーツを紹介したいと思います。1月の外温は氷点下になることも多く、年に数回吹雪で近所の公園に雪が積もることがありますので、子供もなかなか普段外で遊ぶことができません。

 そんな時は週末に近所にあるアイススケートかスキーに行くことにしています。

アイススケート

日本にいるときは小学生の時に1、2度アイススケートをした記憶がありますが、こちらに来て何十年ぶりかに子供とアイススケートに行きました。早いところはThanks Giving Day(11月後半)前後からオープンしているリンクもあり、マンハッタン内にも数か所、ブルックリンにもアイススケートリンクがあるので、大人も子供も気軽にできるスポーツです。

有名なところでは、セントラルパーク、ロックフェラーセンター、ブライアントパークなどがありますが、私のお勧めはブルックリンのプロスペクトパークにあるアイススケートリンクです。
ここはリンクがアイスホッケーの練習場とフィギュアスケートのリンクがあり、子供たちも元気いっぱいに練習している姿も見れます。

スキーリゾート

ニューヨークだけでなく東海岸全域のニュージャージー州やフィラデルフィア州、コネチカット州、マサチューセッツ州に多くのスキー場がありますが、私がよく行くスキー場は、アップステートと呼ばれるニューヨーク市から車で北に2時間~3時間のところにあるHunter MountainやWindham Mountainです。

Hunter Mountainは以前12月末の一番寒かった時期に行きましたが、ゲレンデも広く、施設も充実しています。子供連れの親御さんは、子供のスキーレッスン教室に子供を預けてスキーを堪能しています。

2月の冬休みの際に近所の家族と一緒にこの辺りのスキーに行く予定です。

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“Bluevison”とは。ブルーの信頼、誠実というイメージカラーとGlobe(地球)もイメージする”Blue”と先見、未来像、夢を意味する自分の好きな言葉の”Vision”を組み合わせた”Bluevision”(地球、グローバルな視点で未来を先見する)という意味です。
Bluevisionのサイトも構築してコンテンツも徐々にBlogとして更新していきますので、引き続き宜しくお願い致します。

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