Bluevision Mail No.11 (4/3/2018)

Bluevision Mail No.11 (4/3/2018)

3月はニューヨークで行われたブロックチェーン活用したエネルギー業界のカンファレンスに参加したり、USエネルギーリサーチ会社であるNavigantが発表した「Energy Cloud」の日本語サマリー、GTS Researchとのディスカッション、それらと並行して機械学習を使ったデータ分析ビジネス開発の準備を行っていました。

特に最近日本のエネルギー業界のお仕事を手伝っていますが、アメリカだけではなく、ヨーロッパの方がエコロジーや環境問題の意識からか新しいテクノロジーを活用したPoC(実証実験)やベンチャー企業が続々と立ち上がっています。
日本でもすでに電力やガス小売事業の自由化が実施され、今後送配電部門の分社化実施など続々と新しい改革、新制度が予定されていますが、再生エネルギーを含めた新しいエネルギー供給の仕組みを構築することは将来の日本全体の社会にも大きなインパクトを与えることになりそうです。

引き続き、コンサルティングやITだけでなく、海外のエネルギー業界の動向や最新テクノロジーもフォローしたいと考えています。

3月にブログに書いたレポートですので、参考にして下さい。
Blockchain in Energy Forum報告レポート

Blockchain in Energy Forum 報告レポート

「Energy Cloud 4.0 ~破壊的エネルギープラットフォームによるビジネス価値の獲得」レポート

「Energy Cloud 4.0 ~破壊的エネルギープラットフォームによるビジネス価値の獲得」レポート

それでは今月も宜しくお願い致します。

グローバルコンサルティング&ITトレンド

Deloitte

人工知能時代の雇用の在り方

最近RPAやAIなどで将来的な働き方が変ってくると言われていますが、AIやロボットの普及でスキルセットの習得や労働者の雇用の在り方も変わることで労働者がどう対応していくべきか、どうやって組織を再設計し、企業として価値を創造できるかを考察しています。

その中でソフトスキルと呼ばれるSTEM(Science, Technology, Engineering, Math)は労働者の価値を増大させ、最近ではそれにコミュニケーションやデザインなどの教養(Arts)を加えたSTEAMに進化しています。

これらのスキルは2039年(21年後!?)までにエンジニア、科学者、IT・デジタル関連専門職、統計学者など450万ものSTEMに基づいた仕事が世界的に想像されると考えられています。

我々コンサルタントも今までのスキルや知識に頼らず、同様に時代のニーズをつかみながらどうトランスフォームしていくかも生き残っていく上で重要だと身に染みて感じています。

Catch the wave: The 21st-century career
21世紀の新しいキャリア像
参考日本語:jp-hcm-deloitte-review-issue-02

Oracle

5 Crucial Tech Priorities For CFOs In 2018

2018年CFOが重要なテクノロジー優先事項と考える5つの項目
アメリカのDuke Universityが調査したCFOが必要としている5つのテクノロジー優先事項をご紹介します。

1. Start Deploying Emerging Technologies
2. Close Security Gaps
3. Enable Better Insights
4. Create a Modern Work Environment
5. Be Ready to Shift—and Grow

 

1.AIなどの最新テクノロジーの導入
 企業はAIや機械学習を導入して会計、サプライチェーンなどの業務を効率的に行いたいと考えています。
2.セキュリティギャップを埋める技術
 セキュリティの脅威にさらされているため、SaaSなど財務システムにおけるセキュリティ強化を意識しています。
3.インサイトを分析する仕組み
 大量のデータを保持するためデータにアクセスするだけではなく、データを分析してインサイトを見つけ、新しいビジネスモデルを作成することが重要だと考えています。
4.モダン(近代的)な労働環境を作り出すITシステム
 AIやAR、タッチスクリーン、ウェアラブルデバイス、チャットボットなど個人の生産性と業務の効率性を向上させるツールを導入したい。
5.シフトと成長が継続する準備を行うためのIT投資
 特にERPなどのFinancialシステムが柔軟にビジネスニーズに対応できるようにIT投資をしたい。

やはりCFOでの視点でもキーワードは、AI、Security、Big Data/Data Analysis、RPA、Cloudでしょうか。これらのワードが世界的な大きな流れになってきていますが、企業それぞれで効果を見極めながら、いかに迅速に自社の中に導入(取り込む)していくことが重要になってくると思います。

Fujitsu

2020年までに企業の業務の83%がクラウドへ

アメリカのLogic Monitor社が行ったCould Vision 2020の調査サマリーですが、2020年までに企業の業務の83%がクラウドに移行する予定だと結果が出ています。その約半分が、アマゾンAWS、Google Could、IBM Could, Microsoft Azureになると予測されていること。
このエンタープライズの領域でも「FAMGA (Facebook, Apple, Microsoft, Google, Amazon) 」と呼ばれるBig5の会社が大きな勢力になりそうです。

その他調査ポイントは以下です。

  • 調査対象の63%に相当するデジタル化推進企業が、現在のパブリッククラウドへの移行やその普及拡大における主要因である。
  • IT担当者の66%が、企業がクラウドコンピューティング戦略を採用する際の最大の不安材料にセキュリティを挙げている。
  • IT担当者の50%が、現在のクラウドコンピューティングの普及に人工知能と機械学習が貢献していると考えており、2020年までにその割合が67%に増える見込み。AIとマシンラーニングが、2020年までのクラウドコンピューティングの普及拡大における主な推進要因になると予想される。

ここでもセキュリティ、AI/機械学習が重要なポイントになっていますが、AI/機械学習についてはより具体的な利用方法や事例について引き続きフォアローする予定です。

グローバルプロジェクトの現場より

今回はプロジェクト管理の1つであるスケジュール管理について実際の海外での管理についてお話したいと思います。
海外でのプロジェクトでも基本マイクロソフトプロジェクトを使ったWBS(Work Breakdown Structure)でプロジェクトスケジュールを管理していますが、正直日本ほど厳密にタスク管理も日次ベースの進捗管理も行われていないのが現状です。
これは日本でも同じだと思いますが、プロジェクト管理を行うプロジェクトマネージャー(PM)の管理方法に依存しているということです。
まず日本発のグローバルプロジェクトの場合は、ローカルのPMとよくプロジェクトスケジュールに関してコミュニケーションを取ること、また管理方法に関してもローカルPMに全て任せるのではなく、定期的にレビューするポイントを設けることも重要だと思います。

スケジュール管理は週次ベース

海外でのスケジュール管理としては日々進捗管理や課題管理などをプロジェクトメンバーとコミュニケーションしていますが、作業タスクや順序、リソース等を厳密に日次で管理しているというよりかは基本週次ベースでWBSの更新の場合が多いです。
それは良い意味であまりスケジュール管理ばかりに工数を掛けず、課題や予定通りに進まないことは柔軟にプロジェクトマネージャーの権限の範囲で柔軟に対応していますが、稼働前などスケジュールが非常に厳しい状況の場合は、日本人としてバックアップしてあげることも重要です。

グローバルプロジェクトでの管理ポイント

グローバルプロジェクトでのスケジュール管理に関してのポイントは以下の通りです。

  • 限られたリソース、予算などの制約条件を加味し、期限を厳守できるスケジュールになっているか?

海外のコンサルタントは日本人のように期限厳守や品質の意識が高くない場合がありますので、できるだけ余裕を持ったスケジュールを計画しましょう。

  • ドキュメントレビューや承認プロセスなどのスケジュール管理を考慮しているか?

もし日本本社側も成果物のレビューする場合は、承認プロセスや時差、英語ドキュメントのレビューなど時間がかかる場合がありますので考慮に入れておきます。

  • 日本本社のプロジェクト管理者、現地ローカルのユーザ責任者含めてプロジェクトスケジュールを理解、承認されているか?

日本本社がプロジェクトスポンサーの場合、日本本社のスケジュール承認は重要です。但し、海外現地の事情が分かっていない方もいるので、理解して頂くために日本語での丁寧な説明が必要です。

  • 最新のプロジェクトスケジュールは随時更新され、プロジェクトメンバーで共有されているか?

プロジェクトメンバー内でのコミュニケーションは重要です。メンバーにも日次、週次ベースのタスクを理解させ、各自の進捗がどうなっているのかを管理します。

 

グローバル&ローカルニュース

今月のグローバル&ローカルニュースは、先日参加したBlockchain in Energy Forum報告レポートで書ききれなかった内容とアジャイル開発についてです。

エネルギー業界でのブロックチェーンの活用

先月のBluevision Mailでも東京電力(TEPCO)の海外投資のニュースをお伝えしましたが、3月8日に参加したBlockchain in Energy Forumというカンファレンスの中でUtilityの投資情報としてTEPCOのUK Electron社、ドイツのConjule社への投資が話題になっていました。

アメリカやヨーロッパの電力、ユーティリティ会社が参加しているカンファレンスでTEPCOの投資が話題になるぐらい世界のエネルギー関係者は新しいテクノロジーやベンチャー企業に注目しています。
また逆に国内の電力会社について言えば、TEPCOが積極的にグローバルに投資しているということは、今後の国内ビジネスについて危機感があるということだと思います。

以下はニュースリリースです。
英国ベンチャー企業Electron社への出資について

ドイツ大手電力innogy社と共同での電力直接取引プラットフォーム事業の立ち上げについて 

またカンファレンス内で「エネルギー業界のブロックチェーンの将来について」4つのポイントを提議していました。
1. プラットフォームやアプリケーション開発で収益を上げられるビジネスモデルが考えられる か?中間業者になってはいけない。
2. ブロックチェーンによってセキュリティを高められるか?
3. ブロックチェーンと既存のシステムとの互換性はどう対応するのか?
4. 現在の規制の中でどうブロックチェーンを活用していくのか?規制を変更する必要があるのか?

出典:GTM Research

これらの提言は、今後エネルギー業界が新しいテクノロジーを柔軟に取り入れることで解決すべき大きな課題になっていくでしょう。

今月更新したBlockchain in Energy Forumの報告レポートもご参照下さい。

なぜ自動車業界がアジャイル開発? 異業種のライバルと対等に渡り合う手段に

トヨタ自動車は2018年のCESなどを通じて自動車メーカーではなく、「モビリティ」メーカーに変革することやモビリティサービスに注力することを発表していますが、その一環としてメーカーのモノづくりの手法も従来的なウォーターフォール型からアジャイル型を取り入れて開発することを明言しています。

従来の開発手法ではプロジェクトの成功率が低く、86%が失敗や目標未達になるという事態を経験したという。理想的な状態は価値のあるソリューションを高い品質で素早くデリバリーすることだったが、実際にはデリバリーが遅く、顧客が必要としていない物まで開発してしまっていた。こうした課題の解決として、製販の2つのウオーターフォール開発の体制を融合するのではなく、アジャイル開発を取り入れる方針を立てた。

アジャイル開発には一般に幾つかの思想がある。プロセスやツールだけでなく、個人との対話や交流を重視することや、計画に従うよりも変化への対応を価値とすること。契約交渉よりも顧客との対話を重視する姿勢、資料よりも、動くソフトウェアでデモンストレーションを見せることに重きを置く点などがある。

トヨタではアジャイル型の手法でよりスピードを重視しており、実際の遅延したプロジェクトで実践したところ予定通り最初のリリース日を迎え、2週間に1度リリースできるようになったとのことです。
ERP導入に関してもシステムや開発面だけではなく、もう少しプロジェクト内でのソフトの面(コミュニケーションや変化への対応)を重視するべきかもしれません。

ニューヨーク情報

東京から西日本は3月末時点で桜が満開となっていますが、ここNew Yorkは3月でも毎週のように雪が降る日が続いています。4月2日も朝起きたら雪でした。
そんな肌寒い日が続いていますが、最近行ったマンハッタン、ブルックリンでのお気に入りのカフェをご紹介します。

マンハッタン内に何店舗かありますが、よく行くのはGramacyのお店です。ちょうど娘の土曜日の補習校に近く、朝娘を学校に送った後はここでコーヒーと朝食です。最近のサードウェーブ系の少し酸味の効いたコーヒーです。
Stumptownはオレゴン州ポートランド発のコーヒーショップですが、マンハッタン内にもミッドタウンのACEホテルやワシントン公園近くにあるGreenwich Villageに2店舗あり、どちらもお勧めです。
東京でもコーヒー豆は買えるようですね。
 
こちらのカフェはブルックリンのウィリアムズバーグにあって店内が開放的で何時間も入れる雰囲気です。
こちらもコロンビア直送のサードウェーブ系のカフェですね。
New Yorkにはまだまだたくさんのカフェがありますので、またお気に入りのカフェが見つかりましたら、共有します。
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“Bluevison”とは。ブルーの信頼、誠実というイメージカラーとGlobe(地球)もイメージする”Blue”と先見、未来像、夢を意味する自分の好きな言葉の”Vision”を組み合わせた”Bluevision”(地球、グローバルな視点で未来を先見する)という意味です。
Bluevisionのサイトも構築してコンテンツも徐々にBlogとして更新していきますので、引き続き宜しくお願い致します。
メールでご紹介している情報に関してのトラブル等について当方では一切責任を負いかねます。ご自身の責任でご判断下さい。
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